部屋も暮らしも活かされる。 適材適所リノベーション心にゆとりを、住まいに余白を。

川崎市 金岡様邸

部屋も暮らしも活かされる。 適材適所リノベーション心にゆとりを、住まいに余白を。

川崎市 金岡様邸

近所に新築マンションが建ったことをきっかけに、住まいを見つめ直した共働き夫婦。10年越しの不満を解消すると、暮らしの「ゆとり」が見つかりました。

買い替えるより、
つくり変えてみよう

最初は「まあいいや」で済ませていても、少しずつ「やっぱりよくない」に変わるものがあります。住まいへの不満も、もしかしたらそうしたものかもしれません。例えば今回のリノベーションストーリーの主人公、金岡夫妻のように。

「共働きなので、お互いの職場に通いやすい場所ということでこのマンションを選びました。本当は別の間取りタイプを希望していましたが、抽選に外れてしまって。でも、この場所でマンションが買えるならラッキーだなと、当時はあまり気にしていませんでした」

お二人が現在のマンションを購入されたのは、今から11年前のこと。通勤の利便性を重視して選んだエリアに「様子見」として1年間賃貸で暮らし、その後近所の新築マンション購入を決意されました。ところが、見学したモデルルームの間取りと実際に購入した部屋の間取りが異なり、交渉もむなしく少し不満の残る結果に。とはいえ通勤の利便性は良いので、お二人ともそれなりに納得して暮らしてきました。変化が起こったのはその9年後、近所に別の新築マンションが建つことになり、そのチラシを見た時のこと。

「モデルルームを見学できると聞いて、何気なく見に行ったんです。そしたら、私たちがマンションを買った時とは変わっているんですね、間取りの主流って。当時は畳の和室があって当たり前でしたが、今は一面オープンリビングばかり。冗談半分で、買っちゃう? なんて話していたんですよ。でも金額を見たら……」

ご夫妻がマンションを購入されたときよりも地価が上がり、とても買えそうにない金額。マンションを売って新たに購入したとしても割に合わないため、ならば、と思い付いたのが「リノベーション」という選択肢でした。それなら、買うよりは安く済むし、しかも自分たちの好きなように変えられる……。こうして、ご夫妻のリノベーションストーリーが始まりました。

どうせやるなら、思い切って
“まるっと”変えたい!

リビング横の和室をなくし、広々としたオープンリビングにできればいい。最初はそんな部分改修にしようと考えていた金岡夫妻。ところが、インターネットで情報を集め、リノベーション体験談などを読むうちに、気付いたことがありました。

「初めは壁だけ変更するなど小規模なリノベーションだったのに、結局後からあれもこれもとちょこちょこ追加して総額が高くなった、という失敗談が多くて。そういうのを読んでいたので、自分たちがやるなら“まるっと”やりたいなと思いました」

さらに調べていくうちに、インターネットでセキスイのマルリノを発見。他にも定額制のリノベーション会社や工務店など何社かを見つけ、各社を比較していきました。その中でマルリノを選ばれた理由は、まず施工事例の雰囲気がラグジュアリーすぎず、奥様の好みだったから。また、定額制のリノベーションは選択肢が狭くオプションでどんどん値段が上がるのに対し、マルリノは“まるっと”変えたいお二人にとって自由度が高く安心だったから。そして何より、決め手となったのは対応力の高さです。

「初めて資料請求した時はその30分後に早速お電話があって、床材のサンプルをすぐに送ってくれるなど速やかな対応でした。他の会社だと、質問しても営業の人が全部持ち帰って後日回答しますという感じだったのに、セキスイさんは3名くらいのチームでやって来て、技術や専門的なことまでその場で回答。すぐに答えが出る安心感や信頼感がありましたね」

最初に感じた安心感は、その後のプラン提案はもちろん、実際の施工に入ってからも続きました。最初の現地調査のときは、初めてのことでポカンとする奥様に「ここはこうこうこうで……」と丁寧に説明。図面だけではわからないことはスケッチで立体的に描くなど、「すごく分かりやすかった」と奥様は振り返ります。また、住まいをスケルトンにする大規模リノベーションだったにも関わらず、近隣への配慮も徹底したおかげで周囲からのクレームはゼロ。それどころか、マンションの管理人さんも「現場を見せてくれ」と興味津々だったとか。こうして周囲のサポートと注目の中、お二人の思い切ったリノベーション計画はつつがなく進んでいきました。

動線とレイアウトで
暮らしはこんなにラクになる

動線とレイアウトで
暮らしはこんなにラクになる

リノベーションにあたってご夫妻からのご要望は、まずリビングと和室をつなげること。そして水まわり、とくに洗面スペースを広く使いやすくすること。そう聞くだけならシンプルですが、とはいえ「まるっと」変える大リノベーション。工事途中のお住まいを見に来た奥様は、がらんどう状態のお住まいを目にして「こんなに家が素っ裸になるなんて!」と驚かれたと言います。その真っ裸の金岡様邸、数カ月後にはどう生まれ変わったのでしょう。

まずリビングは、和室とつなげて一面無垢材フローリングの大リビングに。ご夫妻の当初の希望が実現しました。さらに奥様がとくに気に入ったのは、洗面所とその横に設けた「衣裳部屋」と呼ばれているウォークスルークローゼットです。一般的なマンションだと、脱衣所に洗面台と洗濯機があり、その横にお風呂、というのがスタンダード。しかしそれが「狭くて狭くて不満」だった奥様のご要望に応えるため、洗濯機の置いてある脱衣スペースを洗面スペースとドアで仕切り、洗面室を独立させました。そして脱衣スペースと反対側にもドアを設け、そこから衣裳部屋につながるようにしたのです。そうすることで、衣装部屋から着替えを持って洗面所を抜け、お風呂まで一直線。動線がシンプルになったことで、朝の身支度がスムーズになったと言います。

かつてL型配置だったキッチンは、使いにくさを感じて壁付けのI型に変更。キッチンはリノベーションでもこだわる方が多い場所ですが、共働き夫妻の要望は「機能と収納重視」と至ってシンプル。壁付けなのでお料理にも集中しやすいとのこと。キッチンと言えばオープンタイプが主流の今ですが、自分たちにとっての使いやすさを見極めることこそ重要なのだと気付かされます。また、レイアウトで意外な発見だったのが、住まいの中心であるリビングに設けたPCコーナー。そこに無線LANのルーターを置かれていますが、そのおかげで無線が家中どこにでも届くようになりました。

「前の間取りだと無線LANが届かない場所があって、寝室ではインターネットが使えなかったんです。リノベーション時にルーターをここに置くことが決まっていたので、それに合わせてコンセントの位置もセンチ単位で指定して作ってもらいました」

何気ない点ですが、こうした小さな配慮ができるのもリノベーションならでは。まず暮らしがあって、そこに合わせて最適な住まいを作っていく。そうすることで、以前よりもずっと動きやすい住まいになりました。

大切なのは、空間の役割を
決めてあげること

動線も良く、広さを感じられるようになった金岡邸。新しい住まいで暮らし始めて、気付いたことがあります。それは奥様曰く、
「一番の違いは、全ての部屋が生きていること。以前は、北側にあった寝室ともう一つの部屋はどちらもあまり使われていなかったんです。寒いし、暗いし、お掃除も手抜きになってしまって……結局、南向きのリビングへ来ることに。でもリビングも、和室部分は使っていませんでした。今は部屋ごとにきちんと意味がある。くつろぐ部屋、衣装を置く部屋、寝る部屋……無駄な部屋がないですね」一方でご主人も……

「北側にあったもう一つの部屋というのは、私の書斎でした。あまり使わないとはいえ私にとっては必要な場所でしたが、妻にとっては……。逆に私からすれば、妻のクローゼットが無駄でしたけれどね(笑)。今は衣裳部屋として共有できているので、二人にとって有効な空間になったなと思います」

使いやすく“生きた”住まいになったことには、セキスイからのある指摘も影響しています。実は金岡夫妻、結構“もの持ち”。それ自体は良いのですが、問題はものが家中に散在し、何をどこにしまえばいいかわからずさらに散在する、という悪循環がありました。そこでセキスイからは、用途ごとに部屋を決めるプランを提案。例えば先ほど出てきた衣裳部屋がまさにその代表。無駄なく空間を使うためには、まず空間の「役割」をきちんと設定することが大切なのです。

ちなみに、「北側の部屋が寒くて使いにくかった」という話がありましたが、その寒さ問題もリノベーションによって大幅に改善。窓を2重にするなど断熱性を高めた結果、あたたかに眠れる寝室へと生まれ変わりました。南側のリビングでは夜にエアコンを使っていると朝になっても室温は20度近くあり、起きたときも快適な住まいになったとか。電気代は以前よりも20%ほど下がったそう。

また、今回のリノベーションでは、以前設置していた床下暖房を撤去し、床を合板フローリングから杉の無垢材に変更。床下暖房がお気に入りだった奥様は足元の冷えが心配でしたが、無垢材のフローリングなら床暖なしでも十分暖かいとか。足触りもさらさらして「思わず笑ってしまうほど」の気持ち良さ。部屋にもぬくもり感が出て、温度だけじゃなく雰囲気もほんわりあたたかくなりました。

ライフスタイルや
豊かさのベクトルが変わった

ライフスタイルや
豊かさのベクトルが変わった

家が快適で暖かくなったことで、金岡夫妻のライフスタイルそのものにもいくつかの変化が見え始めました。例えば、それまでは外で飲み歩くことも少なくなったというご主人が、リノベーション後は家に居ることが多くなったとか。居心地が良すぎるせいでしょうか、お二人で食事に出かけても「二軒目は家で」となることが増えました。「飲んでもすぐ帰ってきて家でごろごろしていますけど」と笑う奥様。そしてそんな奥様も、最近園芸店に通うように。

「リノベーションをしてから花に興味が出てきて、ここに花が飾りたいなと思うと、その花を選ぶために花屋通いをするようになりました。部屋にゆとりができると、なんだか心にもゆとりが生まれますね。昔は服やバッグ、靴を買い集めていましたが、今興味があるのは生活面。この花瓶すてきだなとか、この木彫りの置物かわいいなとか……これは確実にリノベーションしてから。今までは花瓶なんて興味もなくて(笑)。自分を着飾るものではなく、ライフスタイルをつくりだすものの方に興味を持つようになりましたね。あなたはどうです?」

「僕はもう50代。60代に向けて身体もだいぶ老化しているので、自分が年老いたときに向け準備を考えるようになりましたね(笑)。玄関に椅子を置けるよう所望したのも僕なんです、かがんで靴を履くのもつらくなっていて。料理するときも明るくないといやなので、照明をたくさんつけてもらいました。トイレも手をついて体を支えられるように……これじゃぁほとんど老人介護だね(笑)」

冗談めかして笑うご主人ですが、実はこれこそ、住まい、そして暮らしを変えるうえでとても重要なことかもしれません。老後の暮らしを考えるということは、この家でずっと暮らしていくと決めたということだから。それだけ、愛着と居心地を感じられる場所だということだから。

まだまだ余白のある住まい。
だからこそ、楽しめる

自分たちの暮らしに必要な「もの」と、それを支える機能的な「場所」とを結びつけ、心地良いライフスタイルを手にした金岡夫妻。理想の住まいづくりはひとまず完成、といったところでしょうか?

「持っていたものはだいぶ捨てましたし、ものだけじゃなく色使いなどもシンプルに抑えるようにしました。せっかくすっきりしたし、もう増やさないようにしないと、とは思います。でも、セキスイの担当者さんのご自宅へ行っていろいろ話を聞くと、最初の時とはものの配置も変わっているし、ちょっと何か付け足されたりもしていて。あ、それはいいなと思ったんです」

実は今も、リビングにもうひとつ椅子を増やそうか検討中。ソファが一つしかないので、取り合いになってしまうのだとか。そう、暮らしとは、実際に住み始めるとそうした小さな部分に気付いていくもの。必要最低限を見極めたつもりでも、暮らしが続いていく限り、それが完成形になることはないのです。

「リノベーションや家づくりって、なんとなく敷居が高いものだと思い込んでいたんですけど、実際住んでからちょこちょこ変えていくのもいいなって。将来はまた部屋のレイアウトが変わるかもしれないですよね」

これからも、変えていける。変え続けていける。それは、住まいにその余地があることの証拠。初めから詰め込みすぎない。そして完成形を求めすぎない。住まいにも少しくらいの「余白」を残すほうが、暮らしをもっと楽しめるのかもしれません。ちょうど、心にゆとりを持つように。