積水化学マルリノのグッドリノベーションストーリー。ご夫婦・セカンドライフ・2LDK。「想い出が再びよみがえる。里帰りリノベーション」のリノベーションストーリーをお届けします。

タイミングが重なって、
二度目の横浜暮らしを決意

静岡から川崎まで新幹線通勤

「静岡から川崎まで、ずっと新幹線通勤だったんですよ。16年間」

そう語るのは、今回のリノベーションストーリーの主人公、藤村夫妻のご主人。生まれは九州、育ちは横浜。就職とともに静岡に移り、戸建のマイホームを建てたものの、お仕事の都合で過去16年間の職場は神奈川県の川崎市や東京都内。はるばる新幹線で通勤していました。横浜にはご両親と妹様が住んでいたご実家のマンションがありましたが、妹様もご実家を出られ、ご両親は施設へ。そこで、藤村様ご夫婦がその家を引き継ぐことになったのです。ちょうどお子様が独立し、戸建の広い家に夫婦二人もどうかな・・・と思い始めたタイミングでした

横浜のご実家マンションは築35年。ずっとリフォームもしていなかったため、設備は老朽化し、北側の玄関にはカビも目立つような状態。引き継ぐにあたり、藤村様は一つの条件を出しました。

「スケルトンリノベーションさせてもらうこと」かくして、ご実家再生も兼ねた藤村夫妻のリノベーションストーリーが幕を開けました。

「技術屋」という
ご主人のこだわりに
どこまでついてこられるか

異なるリノベーションプランを次々提案

リノベーションをすると決めたら、まずはインターネットで情報収集。大手メーカーから地元のリフォーム会社まで、幅広く探していきました。その中で目を引いたのが、セキスイのマルリノが打ち出していた「断熱リノベーション」。他では見ないコンセプトが藤村様の心を掴み、セミナーに参加することにしました。その日は参加者が少なく、まるで一対一のプライベートセミナー。丁寧な説明が大変好印象だったそう。

なにより決定打となったのは、マルリノ担当者の「粘り強さ」。実は藤村様、空調設備の技術職に就いており、細かい設計や技術関係はお手のもの。お住まいへのご要望も明確で、プランニングに関しては数センチ、いや、数ミリ単位でこだわる徹底っぷり。他社が「言われたまま」の似たようなプランを提案する中、マルリノは5,6パターンの異なるプランを次々提案していきました。度重なる変更依頼にも嫌な顔を見せず応えてくれるその粘り強さを買い、マルリノでのフルリノベーションがスタート。11月に設計が始まり、藤村様は会社帰りにセキスイのオフィスに足繁く通って念入りに打ち合わせ。プランが固まったのは翌年2月。実に4か月にわたる、濃密なプランニング期間となりました。

リノベーション前の間取り

「狭さが心配」から、
「コンパクトで便利!」に

プランニング時のLDKのイメージ

※画像はプランニング時のイメージ図

「戸建からマンションへの引っ越しですから、一番の懸念は広さの問題でした。“狭さを感じないように”を第一に考えて、何回も何回もプランを変えたんです」

リノベーション前のご実家は、小さく分かれた居室4室とDK、各部屋の広さよりも部屋数を重視した古いつくり。二人で住む藤村ご夫妻に部屋数は必要ないため、当初から「広めのLDKと寝室だけ」と決めていました。最終的には家具配置等の都合上、LDKの脇に書斎を一部屋設けることとなりましたが、それでもLDKは十分な広さ。その書斎も、お母様が泊まられる際にゲスト用寝室に使われるなど、多用途に活用されています。

LDK以外で広さにこだわったのは、お風呂。静岡の戸建では一坪ほどあった浴室も、一般的なマンションではもっと小さくなりがち。「それじゃあ全然くつろげない」と、最初に水まわりのレイアウトから優先的に設計していくほど。さらにもう一つ、藤村様邸は玄関もマンションとは思えないほど広々です。「広すぎてもったいないかな」とご主人は笑いますが、このゆとりのある玄関はきっとお客様に好印象を与えているはず。さらに、収納計画にも気を遣いました。戸建からの引っ越しということもあり、荷物の絶対量が多い。全部は持ってこられないとしても、なるべく収納スペースを確保できるよう、デッドスペースを上手く収納に活かすなど随所に工夫を凝らしました。当初は最近のマンションに多く見られるウォークインクローゼットも計画していましたが、「本当にスペース効率がいいだろうか?」と考え直し、自分たちの間取りと荷物量に最も合う収納形式を何度も検討し直したと言います

こうした広さへのこだわりが実を結んでか、実際に住み始めた今、狭さが気になることはないと藤村様。むしろ、マンションならではのある“利点”に気付きました。

「いざ引っ越して生活してみると、確かに面積的には狭いんですけど、逆にこのコンパクトさが生活しやすい。年も取ったせいかもしれませんが、二階への上り下りの面倒さと比べると、どこに行くにも距離が近くて便利(笑)。これは本当に意外でしたね」

広さにこだわったLDK
大切な思い出は、
新しい家でもそのままに