積水化学マルリノのグッドリノベーションストーリー。ひとり暮らし・セカンドライフ・2LDK+WTC。「 「好き」と「ラク」に正直。私らしさリノベーション」のリノベーションストーリーをお届けします。

リノベーションの
コンセプトは3つ。
心機一転を叶えたこだわりとは。

キッチンから目が届くリビング

秋田さんのリノベーションには、3つの確固たる基本コンセプトがありました。それは、「1.心機一転」「2.掃除の手間を減らす」「3.ランニングコストを抑える」。

1の「心機一転」を叶えるのは、何といっても間取りの大々的な変更。大きな暮らしの変化を受けてのリノベーション。間取り変更にも大胆さが必要です。そして、そのポイントは、使わない和室をなくすこと、なるべく一か所で生活をまとめられること、の二点が秋田さんの当初からのご要望。これから一人で暮らすこともあり、動線をコンパクトに、そして無駄のない暮らしを望まれていました。加えて、在宅中はテレビを見ていることが多いという秋田さんは、キッチンからもリビングのテレビに目が届くようにしたい。遮るものをなくして、開放的な空間が理想でした。

そうすると、必然的にリビングをキッチンの横に配置することになります。その場合、秋田さんのマンションだとリビングに窓が取れなくなってしまいます。キッチン横にリビングを置くというアイデアは、秋田さんの中でもイメージはあったそうですが、ご家族の反対もあってなかなか踏み切れなかったと言います。

「リビングに窓がないって、普通じゃ考えられませんよね。えっ、リビングに窓がないの?って・・・。少し悩んだのですが、プランナーさんが背中を押してくださって。昼間はどうせ私は家にいないから、いいかって(笑)」その代わり、窓に面した場所には寝室を設けることに。一般的な間取りのセオリーよりも、住まわれるご本人が「どんな暮らしをするのか」を尊重したからこそ、生まれた間取りと言えるでしょう。

リノベーション後の間取り

自分が暮らす家だから、
自分が「ラク」できる家がいい。

キッチンから洗面へ通り抜ける空間

では、2の「掃除の手間を減らす」は? これはもう少し概念を広げて、家事全般・収納の視点から見てみましょう。間取りにも関係しますが、秋田さんのリノベーションで大きく変わった点として、ウォークスルークローゼットを設けたことが挙げられます。キッチンから洗面へ通り抜ける間に、大きめの収納をつくったのです。ウォークスルークローゼット内には、これまで持て余していた大きな和ダンスをすっぽり格納。それによって家事動線や収納効率がスムーズになったことはもちろん、大切な家具を無駄にしなくても済みました。

また、以前のマンションでは、女性の身長ではとても奥まで手が届かないような収納棚があるなど、“あっても使えない”収納がちらほら。そういうのはもうなくしたいと、今回はすべて用途に合わせて収納を計画しました。「私、漫画や本がすごくたくさんあるんです。梁の厚みに合わせて本棚にするとちょうどたくさん入れられるとわかって、寝室とリビングの間に壁面収納を作りました。床から天井まですき間なく本棚にしたので、デッドスペースがなくなって細かいところを掃除する手間もなくなりました」

掃除を減らす工夫は、女性じゃないと気付きにくい、小さな部分にも表れています。「照明もね、天井が低く感じないように、全部埋め込みにしてもらったんです。これだと、照明器具の掃除もあまりしなくてすみそうだし。前の照明器具は、電球の交換とか掃除とか、高くて手が届かないし、すっごく面倒くさかったので・・・。とにかくもう、それはやめたくて」

「言えば言うほど恥ずかしいですが(笑)」と照れる秋田さんですが、そうした細かい部分への配慮が、後々の暮らしやすさを決定付けるということが伝わってきます。

部屋が前ほど“もわっ”としない。
さらりと軽やかな空気の秘密は・・・

インナーサッシを入れた二重窓

そしてリノベーションコンセプトの3つ目、「ランニングコストを抑える」は、光熱費に関わる部分。これは、リノベーションしてまだ3か月の秋田さんが、これから実感していくであろう部分です。

まず、間取りを変えて生活スペースをまとめたことで、これまでリビングと寝室で2倍かかっていた空調費は一つでまとめられるようになりました。加えて、窓にインナーサッシを入れて二重窓にしたことで、部屋全体の断熱性もアップ。「休みの日に外の騒音が気になることもあったので、遮音のためにもインナーサッシがいいかな、と思って。光熱費がどうなるか、冬が来るのが楽しみです。これまでも結露やカビに悩むほどのことはなかったのですが、今の家に入ると「モワっ」とした感じがなくて湿気感が全然違う。あ、でもこれは、床の影響が大きいかも・・・」

そう、床。秋田さんのリノベーションで忘れてはいけないのは、部屋全体に心地よい雰囲気をもたらす、杉の無垢床の存在です。天然木である無垢材は、夏場のじめっとした湿度を吸収し、逆に乾燥する冬場には湿気を放出する性質があります。見た目だけでなく機能性にもすぐれたこの無垢床、実は、一般的なフローリングを考えていた秋田さんにセキスイから提案したもの。秋田さんがセキスイの提案に興味を持たれた、最初のきっかけでもありました。

「私、こういう床(杉無垢床)は全く考えてなかったんですね。予算的なこともありましたし、床は基本的に『あればいい』くらいな感じで(笑)。でも無垢床をご提案いただいて、実際にこの床を使ってらっしゃるお宅も見せていただき、『あ、こういうところに居られたら家にいてもテンションが上がるんじゃないかな』って・・・」

「無難なものにしすぎちゃうと、
ワクワク感が減ってしまうでしょ?」