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積水化学マルリノのグッドリノベーションストーリー。ご夫婦・セカンドライフ・1LDK+WTC。「自然体でワクワク暮らす。女性視点リノベーション」のリノベーションストーリーをお届けします。

女性にとっての快適って、
なんだろう。

購入から20年。住み慣れた自宅マンションをフルリノベーションした赤塚さん。現状の暮らしにそれほど不便さも感じず、「まだまだ、リノベーションは先のこと」とのんびり構えていましたが、プランナーの描いた一枚の間取り図に「生活を変えるチャンス」を感じ取り、急転直下でリノベーションを決意。プランナーと二人三脚で熱心に生活改善計画に取り組み、住まいの性能を一から見直すフルリノベーションに挑戦しました。

赤塚さんに新しい住まいの感想を訊いてみると「快適ですよ」とのこと。

「うーん、ストレスがなくなったのが大きい。あるべきところに、あるべきものを入れられる収納、そして、自分が行きたいところに自然に行ける動線。そんな感じがとても快適に感じる。余計なことに気をつかわなくていい。そんな無造作というか、自然体に暮らせる。その感じが快適なの」

赤塚さんの、生活と密着した言葉と感覚に、思わず目からウロコが落ちる思いがしました。まさに女性が感じる「快適」の感覚とは、こういうものなのですね。

人は通常、日々の暮らしの中でいろいろな不便さを感じながら、そこに気を配ったり、なんとか工夫をしながらストレスを押し殺して生活しています。そんな中で「無造作に、自然体に暮らせる」というのは、実はすごいことなのではないでしょうか。ここにリノベーションの効果に関するひとつの本質があるような気がするのです。

自然体に暮らせる空間

押し殺された、ストレス。

輸入代理店に働く赤塚さんは50代。今のお住まいを購入した頃は、女性商社マンとして活躍されていました。敏腕トレーダーとして活躍する日々は多忙で、毎日のように深夜帰りが続いたといいます。帰宅までの時間を少しでも短くと、奥様の勤め先から比較的近い文京区にマンションを求めました。今から20年前のことです。

マンション周辺は、時間を気にすることなく生活できる利便性があり、夜遅くまで人影が絶えない町には安心感がありました。また都心に近い割に気取ったところがなく、その庶民的な街の雰囲気も赤塚さんを喜ばせました。

「私が生まれ育ったのが下町なので、人と人の結びつきが強いのが好きなのですよ。この街は小さなお店や昔から住んでいる人が多いし、町内会や商店会なんかも積極的に活動していて、夏になると若い人まで参加して盆踊り大会とかするのですよ。便利さでも気持ちの面でも、すごく住みやすいの」

当時、購入したマンションは新築。部屋は、明るさ・眺望・日当たりの良さと申し分なく、夏の暑さや冬の寒さも、それほど気にならなかったといいます。むしろ、このくらいでちょうどいいかなと思っていたようです。細かいことを言えば大なり小なりの不便さもあるものの、“マンション暮らしなんて、そんなもの”という達観した思いもありました。「ストレス」がなかったといえば嘘になるけど、「ストレスと感じる」気持ちを、どこかで押し殺していたのかもしれません。

いつかそのうち。

リノベーションセミナーのチラシを手に

当時、赤塚さんの中では、リノベーションはまだまだ遠い未来の話でした。ただ、マンションが築20年ということを考えると、そのうち設備やら内装やら改修しないといけないだろうな、という漠然とした思いもあったといいます。

「まあ、いつかそのうち、私が仕事を辞めたら考えようかな」というのが率直な気持ちだったようです。

きっかけは、ある日突然やってきました。マンションの管理会社から居住者向けに配られたチラシの中に、積水化学マルリノ主催のリノベーションセミナーのチラシが入っていたのです。セミナータイトルは「50代からのリノベーション講座」。

「自分の年齢と照らし合わせたら、なんとなくそのコピーに心が動いて、それでもまだ今すぐリノベーションするつもりはなく、とりあえず今後のために、リノベーションがどういうものか知っておくのもいいかな、というぐらいの気持ちで、割と何も考えずに参加しました」

セミナーでは、リノベーションの進め方や老後や将来に向けての住まい作りのポイントの説明があり、その後、営業スタッフと気軽なフリートークの時間が設けられました。赤塚さんは、そこで自分の住まいについて、もう少し室内の風通しをよくしたいこと、キッチンや風呂、トイレなどの水廻りにあった20cmもの段差をなくしたいこと、それから収納が不便なこと、キッチンを暗くて狭いこと、などの不満点を伝えました。「それほど困っていない」はずの住まいでしたが、敢えて課題や改善点を訊かれると、いくつもいくつも要望が出てくる。そして「なんとかなりますか、今はまだリノベーションする気ないですけど・・・」と笑いながら訊ねました。リノベーション会社がどんな反応するか、そんな好奇心程度の軽い気持ちでした。

生活を変えられるかもしれないと思った。