もっと快適にできるかもしれない」。そんな想いを抱えながらも、自由な間取りにできるのは注文住宅だけだと諦めていたマンション住まいの40代ご夫婦。リノベーションという方法を知り、暮らしやすさを考え抜いた早期リノベーションが始まりました。

不具合はないけど、
不満はある。

不具合はないけど、不満はある。

「リノベーションを考え始めた頃は、まだマンションの築年数も浅くて。せめて築10年になるまでは待とうと思っていました」

そう語るのは、今回のリノベーションストーリーの主人公である朝倉夫妻の奥様。12年前に購入したご自宅マンションが築10年を迎えたタイミングで、本格的なリノベーションに踏み切りました。一般的なマンションリフォームのタイミングから考えると、築10年でのリノベーションは早めの決断。建物に何か不具合が出ていたのかと言えば、どうやらそうではなさそうです。

「実はこのマンションを買う前から、暮らしやすい間取りをつくることに興味があったんです。でも、それが叶うのは注文住宅だけだと思っていて、利便性など他の条件も考慮した結果マンションを購入しました。ここの間取りも気に入ってはいましたが、ただ、暮らすうちにもっと快適になるんじゃないかなって思い始めて……」

例えばそれは、キッチンでの動きづらさや、寝室から浴室までの動線、玄関の暗さなど。建物や設備の不具合はないけど、小さな不満はいくつもある。そんな状況で数年暮らすうち、奥様はリノベーションという選択肢があることを知ります。「マンションと注文住宅の良いとこ取りだと思いました」と話す奥様。一度は妥協した「暮らしやすい間取り」への欲求が、再び高まっていきました。

早めに不満を解消できれば、
その分長く快適に暮らせるから。

早めに不満を解消できれば、その分長く快適に暮らせるから。

築10年目まで待つとはいえ、それでも大きな不具合がない中でのリノベーション。それなりのコストもかかるこの決断に、ご主人は反対しなかったのでしょうか?

「正直なところ、最初は変えなくていいんじゃない? と思いました。妻の感じる不満を私が感じていたかと言えば、そうではなかったので。ただ、私の実家がわりと早いタイミングで建て替えをして、設計をガラリと変えて暮らしやすくなったというのを経験していたんですね。だから、満足のいくものができて妻の不満がなくなるなら、早いうちに変えるのもいいかなと」

実は単身赴任をされていて、家に帰れる時間が少ないというご主人。長くご自宅にいる奥様の不満が解消できるならと、心ゆくまで理想の間取りを追求できるよう見守ることにしました。

ご家族の理解を得られたら、次はリノベーション会社の選定です。その時点ではまだ、「ちょっと早いかも」という思いが残っていたという奥様ですが、いくつかの会社に話を聞きに行くようになると、気持ちはもう高まる一方! ……ですが、抱えているのは漠然とした不満ではなく、かなり具体的な不満や要望。そのため、相談した相手の会社から新しい提案があることは少なく、かといって、構造や技術的な制約もあるため、全部が望み通りに叶うというわけでもなく。パートナー選びの決め手になったのは、相談ややり取りのしやすさだったとご主人は振り返ります。

「3社くらいにお話を聞きに行って、スムーズなやり取りとスタッフの方の専門性を考えてマルリノさんに決めました。実際にやると決めてからの打ち合わせも、設計や工事担当の方が対応してくれるので、『分からないので持ち帰って調べます』みたいなことがなく、きっちりと話が進みました」

リノベーション before
家事も料理も好きだからこそ、
もっとラクにしたい。