もっと快適にできるかもしれない」。そんな想いを抱えながらも、自由な間取りにできるのは注文住宅だけだと諦めていたマンション住まいの40代ご夫婦。リノベーションという方法を知り、暮らしやすさを考え抜いた早期リノベーションが始まりました。

家事も料理も好きだからこそ、
もっとラクにしたい。

リノベーション after

さて、暮らしの中で奥様が抱いていたという「不満」。具体的にどんなもので、リノベーションでどう解消したのでしょう。詳しく聞いてみると、そのほとんどは家事にまつわるものでした。

なかでも一番に挙げられたのは、毎日多くの時間を過ごすキッチンの使いづらさです。以前のキッチンは壁付けのカウンタータイプで、キッチンとダイニングテーブルの間にカウンターがある配置。よくある便利そうなレイアウトですが、キッチンをせわしなく立ち回る奥様にとっては違いました。

「ダイニングからキッチンへ行くとき、カウンターをくるっと回りこまないといけないんですよね。パンが焼けたらくるっ、レンジが鳴ったらくるっ。壁付けなので片側が行き止まりで、回遊できないですし。二人でキッチンに立つときもすごく窮屈でした」

まずはこの動線を何とかしようと、リノベーションではアイランド型のキッチンを採用。ダイニングテーブルはキッチンと横続きに一体化し、家電類は背面の壁側の収納へ。こうしたことで、ダイニングからキッチンへは最短の横移動で済み、家電を使う時も振り返ればすぐにアクセスできるように。キッチンとダイニングの周りを回遊できるゆとりのあるレイアウトなので、二人以上でキッチンを使う時もぶつかり合うことがなくなりました。

家事も料理も好きだからこそ、もっとラクにしたい。
朝倉様邸の実例

キッチンでもう一つ不満だったのは、収納です。これまで調味料やキッチン用品をバラバラの場所にしまっていましたが、そうすると何かが必要になるたびにあちこちに取りに行くので、そこでもまたムダな動線が発生。「全部使いやすいところに」という奥様の要望に対し、マルリノはコンロ横のスペースを無駄なく有効活用したパントリーを提案しました。

必要なものが必要な場所にまとめてしまえるこの提案には、奥様も大賛成。パントリーの横にある冷蔵庫のドアがぶつからないようにしたい、収納するものに合わせて棚の高さや奥行きを変えたいなど、数センチ単位(!)のオーダーを出しました。それに対し、マルリノもミリ単位(!)の設計で応える緻密な対応。結果、担当者が「かなり攻めました」と言うほど、オリジナリティのあるこだわりのパントリーが完成しました。

ちなみに奥様、決して家事が嫌いとか、ずぼらだというわけではありません。むしろ、料理教室に勤めているほどのお料理好き。好きだからこそもっと快適にしたいと思うのは、なるほど当然のことだと頷けます。

コンロ横のスペースを無駄なく有効活用したパントリー
朝倉様邸の実例

一歩も無駄に動きたくない!
動線にはとことんこだわる。

家事も料理も好きだからこそ、もっとラクにしたい。
朝倉様邸の実例

家事のしやすさと言えば、奥様には洗濯に関する不満もありました。実はリノベーションをやりたいと思った大きな動機の一つが「衣類乾燥機の導入」だったほど、毎日の洗濯物に大変さを感じていた奥様。これまでは洗濯物を外に干していたので、慌ただしい朝に必ず洗濯し、ベランダまで運んで干し、夕方になる前に取り込んで、一旦それをソファの上に置き……するとその上でお子様が遊んでしまい、「やめて~~!」。畳んでからクローゼットにしまうまでも一苦労で、こうした煩わしさは毎日家族の洗濯を担当している人なら誰でも頷けることでしょう。

そこでリノベーションでは、まず希望通り衣類乾燥機を導入。それだけでなく、洗濯に関連する動線もスムーズにするため、洗濯機のある脱衣所から一直線でつながる家事室兼洗面スペースを設けました。この家事・洗面スペースには、洗面台とカウンターデスクのほかに衣類収納も設置。洗濯動線が最短になっただけでなく、これまで寝室と行ったり来たりしていた入浴時の着替えもここですべて済ませられるようになり、日常の動きがかなりスムーズになりました。

ガーデニングに初挑戦
朝倉様邸の実例

「マルリノさんとの打ち合わせでも、とにかく一歩でも無駄に動きたくないんです! と伝えていました。生活はだいぶ変わりましたね。リノベーションが具体的になってから、洗濯物を干すたびに『これを私はやらなくてよくなるんだ』って思いましたし、実際に洗濯が一か所で完結するのがすごく楽で。それに、部屋がスッキリ片付くようにもなりました」

メイクや身支度もこの家事・洗面スペースで行うという奥様。お風呂上がりにここで髪を乾かし、そのままスマートフォンを見始めて、気づくと1時間はそこにいた、なんてこともよくあるそうです。また、洗濯物をベランダに干さなくなったことで、ベランダの使い方も広がったそう。以前はなかったベランダ用水栓を、リノベーションで新たに設置。ガーデニングに初挑戦するなど、新しい自宅の楽しみ方が増えました。

ちょっとした行動の
一つひとつをスムーズに。