積水化学マルリノのグッドリノベーションストーリー。ご夫婦,猫2匹・セカンドライフ・2LDK。「暮らし一変。まるごと家事ラク・リノベーション」のリノベーションストーリーをお届けします。

美味しいものをお取り寄せして
家で食べよう。

断熱効果で心地良くなった部屋

そういえば計画当初、藤枝様の心を動かした「断熱」については、どのような効果があったのでしょうか。もともとカビや結露の悩みはあまりなかったと言いますが、2018年の4月にリノベーションが完了して、この年は歴史的な酷暑。気になる冷房効果は?

「以前とは全然違いましたね。もちろんエアコンは使いましたが、ずっとつけっぱなしということはなく、部屋が冷えたらすぐに切ってしまっても大丈夫でした。寒さも同じで、秋の終わりごろなら30分ほどエアコンをつければそれで夜まで暖かいんです」

部屋はもちろん、これまでは脱衣所の寒さが特につらかったそう。将来はヒートショックも不安に感じていましたが、今は健康のことを考えてもリノベーションして良かったと実感。そしてこの心地よさがもたらした、さらに大きな暮らしの変化といえば……

「外食が減ったかもしれない(笑)。今までは姉と一緒に外食することも多かったのですが、家が心地よいから、お取り寄せでもして家で食べようかと考えるようになりました。キッチンも使いやすくなり、ますますお料理が楽しくなりましたし、とにかく家が大好きになって、ずっと家にいますね。どこも行かなくても全然苦にならない。何日でも家に籠れちゃうかも(笑)」

早くリノベーションした分だけ、
快適な時間が増えるから。

設備が新しくなったキッチン

奥様主導で進められた藤枝様のリノベーション。今、リノベーションを振り返りながら、奥様は「忙しい主婦ほど、リノベーションをするべき!」と力説します。それは、家事の手間が激減したから。

設備が新しくなれば、当然お手入れの手間は少なくて済みます。ちょっとやればきれいになる。この「ちょっとで済む」が、気持ちの上ではとても重要なのです。今までは、「掃除しなきゃ、でも面倒……明日、いや、明後日」とどんどん先延ばしにして気が重たくなっていたことも、今ならさっと終わらせられる。すると、心にも時間にもゆとりができます。
 暮らしに合わせた適材適所の収納に変えれば、「本を取りに行くのが面倒。手芸をしたいけど向こうの部屋まで道具を取りに行くのが億劫」という問題も解決します。物を探して家の中をうろうろ歩き回る時間が多かったという奥様も、「今は何でも欲しいと思ったらさっと手に取れるので、そういう面で楽しみが増えたと思いますね」と大満足です。

「やらなければならないこと」の時間を減らし、その分「やりたいこと」の時間を増やす。それが、今回奥様がもっとも感じたリノベーションの効果かもしれません。たくさんの趣味をお持ちだった奥様。「億劫だ、面倒だ」とあきらめてきた暮らしの楽しみを、今、見事に取り戻しているようにも見えます。

「実は私、腰の手術をして半年ほどは体が思うように動かせず、家事も本当に大変だったんです。これから年齢を重ねて体も衰えていきますし、長くラクに住めるような家にしたいと思っていたんです。悩んでいる時間があるなら、絶対に一日でも早くやったほうがいい。だってその分、快適に毎日を楽しめる時間が増やせるのですから」

マンションだから仕方ない。
そんな我慢は、もういらない。

生活を楽しくするインテリア雑貨

これまで以上に、家や暮らしを楽しめるわが家。それを物語るものたちが、藤枝邸には溢れています。手作りしたプラントハンガー、お気に入りの食器や絵皿、玄関のウィンドチャイム、寝室に飾られたキース・へリングのアート……。だけどそれらは、リノベーション後に新しく買ったもの、というわけではありません。好きで買ったり作ったりしたのに、「飾るところがなかったり、お掃除が大変になるかと思って」、収納で眠ったままになっていたものたちなのです。ずっと飾るのをあきらめていた、藤枝夫妻の「好き」の数々。

「しまい込んでいたものをやっと飾れて、生活が楽しくなった実感はあります。以前は洋服を買うのも好きでしたが、今はそれよりも家の中のことに手をかけたいなと思うようになったんです。たぶんそれは夫も同じ。夫はリノベーションには反対もせず口も出さず、好きにしていいよというスタンスでしたが、今は『すごい、素晴らしい』と喜んでいます(笑)」

マンションだから仕方ない。これくらいなら我慢しよう。これまで奥様が“小さなストレス”だと済ませてきた一つひとつは、少しずつ積もって“大きなストレス”になっていました。藤枝様が素晴らしかったのは、まずそのことに気づけたこと。そして、それ以上の我慢はやめようとすぐに決心できたこと。心地よさをあきらめないのは、つまり、これから続いていく未来をあきらめないということです。我慢をやめた藤枝邸には、きっとこれからも、ご夫妻の「好き」が溢れていくことでしょう。