積水化学マルリノのグッドリノベーションストーリー。ご夫婦,お子様・子育てファミリー・2LDK+WTC。「結露に終止符。居心地改善リノベーション」のリノベーションストーリーをお届けします。

家族の事情に合わせて
「あ、こんなに変えられるんだ」

程よい距離感のくつろぎスペースとリビング

無事解決した、大森邸の湿気問題。それでは湿気以外の部分は、一体どのようにリノベーションされたのでしょうか。

まずは間取り。最初にプランを提案されたとき、「あ、こんなに変えられるんだ」と驚かれたほど、キッチンの配置からリビングダイニングのつくりまで、ガラリと変えました。そのプランを考える際に、外せなかったのが障害のあるご家族のことだと言います。

「家族に障害があって、いろんな動きに介助が必要なのですが、スペースが足りなくて。特に玄関と、洗面所とお風呂まわり。男性のヘルパーさんがいらしたときは特にスペースがほしくて。あと、リビングの横にある和室を寝室にしていたのですが、独立型のキッチンからは目が届かず、結局リビングで過ごすことが多い。モノも散らかりますし、でも全部片づけるわけにはいかず……。一人でリビングの大きなテレビでDVDを観て、他の私たちはダイニングテーブの横に置いた小型のテレビを観る感じだったので、それぞれに居心地がよくなかったと思うんです。それで、DVDを観て落ち着けるスペースと家族がくつろぐリビングを分けたいとお願いしました」

そうしたご事情から、まずキッチンを独立型からオープン仕様に。襖を開けておけばキッチンから和室に目が届くようにし、安心して過ごしてもらえるようになりました。リビングと和室は隣接しながらも襖で緩やかに間仕切りできるようになっており、くつろぎスペースとリビングが、程よい距離感で共存しています。

キッチンに書類をしまえるスペースを設置

また、キッチンの一角には、書類をしまえるスペースも設けました。これは保険や施設、行政関連の手続きで大量に発生する書類を整頓するためのもの。暮らしの事情に合わせた造り付け収納が作れるのも、リノベーションのメリットです。

自由で快適に過ごせる、
開かれた「テリトリー」ができた。

快適に過ごせるオープンキッチン

実際に住み始めてみると、独立型からオープンに変えたキッチンが、奥様の暮らしに特に大きな影響を与えました。

「以前は独立型でも壁にちょっとした窓をつけて、家族の様子を確認できるようにはしていました。それでもやっぱり閉じ込められた感はありますし、キッチンには床暖房がなかったので、足元が寒かったですね。夏もやっぱり熱がこもりますし、とにかく早く用事を終えて出ていこう、と思っていました。でも今は、キッチンにいても家族の表情が見えるし、リビング付近の様子もわかる。キッチンの隣が娘の部屋ですが、壁に小窓を設けたので娘にも声をかけられます」

今までは、なんとなく「閉じ込められている感」があったというキッチン。それが今では、まさに「家の真ん中」になりました。「だれも手伝いに来てはくれないですけど(笑)」と笑う奥様。でも、自分一人でも快適に過ごせる空間ができて、「私のテリトリー」という感覚がちょうどいいとおっしゃいます。

そんな奥様のテリトリーに、ご主人様やお嬢様が入って来ることも。それは、キッチン脇のデスクに置かれたPCを使うため。ここには先述の書類収納スペースがあるので、何かと用事があるのだとか。閉ざされたキッチンから、家族が自由に行き来でき、家中を見渡せる開かれた場所へ。家で過ごす心地よさが、まるで違うものになりました。

我慢をやめたら、
きっと暮らしはもっと広がる。

明るさがアップした室内

インテリアに関しては、従来のダークカラーの建具から、明るめのものへと一新。先に床材が決まっていたので、それに合わせてホワイト系のインテリアでまとめました。キッチンや和室をオープンな設計にしたことで窓からの光も家中に行き渡るようになり、室内の明るさがぐっとアップしました。これには、訪れるお客様も「明るくなった」と驚かれます。そうそう、お友達を気兼ねなく招けるようになったのも、リノベーションのおかげだとか。

「以前は湿気で玄関がにおうのでためらいがちでしたが、いまは気にせず『どうぞ』とお迎えできます。遊びに来られたお友達も、『水まわりの配置も変えられるんだ!』って驚いていますね。年齢的にもリフォームやリノベーションを考えている方が多くて、そのうち一人は真剣にリノベーションを検討していますよ(笑)」

拭いても拭いてもキリのない結露や、片付かないリビング、居心地の良くないキッチン。そうしたものを我慢しながら暮らすには、どうしたって限界があるもの。小さな改善を繰り返すなら、一度にガラリと変えてしまったほうが効率も良いし、何より気持ちがスッキリします。

我慢しない暮らしを選んだら、空間とコミュニケーションが、すーっと広がった。そんな気持ち良さを感じる、大森邸のグッドリノベーション・ストーリーでした。